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ADHD(グレーゾーン)、HSP(HSS型)、遅延性フードアレルギーに苦しむ27歳こじらせ女子がもがきながらライフハックを提案する場

総合職女子のシゴト事情~高学歴で優秀なのになぜ退職?~

優秀な総合職女性の先輩が会社を辞めた

1年半ほど前に同じ部の女の先輩が会社を辞めた。

理由は結婚。旦那さんも同じく多忙な同業他社の方ではあったけど

子供がいたわけでも妊娠していたわけでもなく、

仕事上でも信頼されている方で仕事も順調な時期と勝手に思っていたから、

正直驚いた。。

 

忘れられない退職時の一言

退職の時に部のみんなにお菓子を配って一人ずつ挨拶をしてくれたのだけれど

未だに私だけ(部の女子がほかに私だけだったから)にかけてくれたその時の言葉が忘れられない、、

 

よく雑誌や新聞で、『家庭と仕事の両立をこなしてるキラキラしてる女性』の特集って多いよね。頑張ればああなれるかと思っていたけど、私には無理だった…。

 

総合職、大変だと思うけれど頑張ってね。私は退社後は、パート勤務で働けるところにつとめるんだ。」

 

 

切ない。切なすぎる。

どうして優秀と言われている女性がこんな理由で辞めてかなきゃいけないのか…

自分事じゃないけれども自分事に思えてしまって悲しさが募った。。

 

競争社会に耐えられない女性たち

その先輩は、本当に優秀と言われていた。

退社後に引き継いだ男の先輩が「評判がいいあの人の後釜はつらいわー」と嘆くほどに。

 

そんな評価をもらっていたのだとしたら、たとえ女性で体力に限界があったとしても、きちんと仕事はまわせていたはず。

 

ではどうして「私には無理だった」なんてことになるのか。

 

 当時ペーペーだった私には不思議でたまらなかったけれど、今なら少し気持ちもわかる。

 

もしかすると、「無理だった」のは男女の体力の差なんかじゃなくて、マインドセットの問題なのかもしれない。

 

つまるところ、男性的な価値観、もっと具体的に言うと、「競争社会」に耐えられなかったからだと思う。

 

女性は男性に比べると「競争」が嫌いな人が多い。

 

かくいう私もその一人。

今でも、「同期の●●さんと比べて、うんぬんかんぬん」って言われると、たとえ褒められてたとしても胃がキリキリするし

学生時代、テストが返ってくるたびに自分の点数が見えないように隠してた。

 

男子がよくやる「模試の点数張り合い」なんかも、何が楽しくてあんなことできるんだろう、マゾなんだろうか、って本当に思ってた。

 

受験戦争、とかよく言われてるけど、それでも学生時代ってサラリーマンの社会に比べると、そんなに競争好きじゃなくても、ある程度成功できることが多かった気がする。

 

受験って、「決められたテストで決められた点数以上のものをとる」というフェアなルールの上に成り立ってるから、

 

真面目で勤勉であれば、別に他人と張り合うことが好きじゃなくても、

過去の自分より学力が伸びていることをモチベーションに頑張ることができる。

 

でも社会に出ると、そんなに簡単な問題じゃなくなる。

 

会社では、「●●ができたから、昇進できます」なんて絶対的な基準となるルールはなくて

真面目に努力しても報われないことはあるし、何もしないで上司にゴマすってた方が出世できることもある。

 

自分をほめてあげるための客観的な評価も、絶対的な指標がない分、他人と比べるしかなくて、例えば同世代の中でいち早く昇進したと気づいたときにはじめて「自分頑張ったんだな」って思えるものなのかもしれない。

 

そんな社会では、競争を意識することが前提となる。

 

男性社員の中には、学生時代にテストの点数を張り合ったように、

自慢してきたり、出世に関する噂話をしたりと

競争を煽る人も一層多くなる。

 

そんな環境の中では、競争が嫌いだと、当然社内の人とは目標が異なるから話が合わない。

 

男性社会の前提となってる競争社会に自分が違和感を覚えてしまうことに対して罪悪感すら覚えるようになる。

 

今までだって、1番になるために頑張ってきたわけではないのだから。

 

だから「疲れちゃった」とか「私には無理だった」といってやめていく人が多いんだと思う。

 

総合職女子の離職問題は解決するのか??

とまあ、これまで問題提起をつらつら述べてきたわけだけど

 

じゃあ、そんな理由でやめそうな総合職女子がどうにか仕事を続けていく解決策はあるのだろうか。

 

①競争を意識しない鈍感力を身につける

周りが競争社会だろうがなんだろうが、気にしない力をつける。

いわゆる「鈍感力」というやつだろうか。

周りが、競争社会に引き入れようとどんなに煽ろうが、誘いに乗らない。

ただ、競争社会に入らない=仕事を適当にする

となってしまうと、それは仕事を続ける意味もないので要注意。


②自分なりの自己評価のための指標を作る、自分をほめる癖をつける

鈍感力を持ち他人と比べることをせずに、かといって仕事できちんとパフォーマンスを出すには、仕事における自分の美学のような「自分ルール」を作るしかないと思う。

 

他人と比べず、競争もせず、自分が仕事の中で大切だと思うことを伸ばしていく。それが達成できたときに、自己評価をあげて、自分を褒めてあげる。

 

総合職女性は男性以上に自立心が求められる

こうして考えてみると、競争好きでその前提にフィットしやすい男性と違って

女性は自分の軸をもって考えることがより重要だということに気づく。

 

みんな、若くてまだ仕事の軸ができてないうちに結婚だの出産だののライフイベントがあることもあいまって、

競争社会に疲れてそこからギブアップしちゃうのかもしれない。

 

でもこんなに多様性を求められているこの社会のなか、かえって競争を好まず、

しがらみを気にせず、言いたいことを言える女性ってどんな会社でも必要なのでは?

と冷静なると思うのだけれども。

 

でも当人となるとつらいよね。

 

私もまだ自分の軸を模索中だけれども、男性と特性が違うからといってあきらめてしまうのは、もったいない、し、さみしい。

 

だから、もう少し、頑張ろう。