生きづらくても生き続ける~バリキャリとゆるふわのハザマ~

ADHD(グレーゾーン)、HSP(HSS型)、遅延性フードアレルギーに苦しむ27歳こじらせ女子がもがきながらライフハックを提案する場

<高学歴女子の就活>総合職vs一般職、女性総合職を選んだ私が語るリアル

 高学歴一般職女子、が増えている。

早慶を出ていても、いわゆる事務職と呼ばれる一般職についている。

学歴がもったいない!と思われるかもしれないが、彼女達からしたらそれも人生戦略の一つであるらしい。

 

中途半端に総合職として就職し激務で疲弊するよりは、

学歴を使って事務処理能力が高いことをアピールし、大企業の一般職になって、

総合職ほど高い給料でなくともそこそこ高い給料をもらいながら定時で退社し、

独身時代はアフター5を謳歌、結婚・出産してからは家族に時間を使いながらも長く勤めるほうが、コスパが高い」というのである。

 

翻って、総合職女子である私の社会人生活を思い返してみると、確かにつらいことが多かった。

 

まず圧倒的な業務量。深夜までの残業も多く、終電に駆け込むこともしばしば。

その業務の中には一般職もできるような定型業務もあったから、頼もうと思ったが断わられる。どうしても5時に帰りたいらしい。

ついでにいうと、一般職に負担をかけるな、ということで一般職に嫌われたくない総合職の先輩にも怒られる。いやこれは意味不明。

 

お客さんとの会食の時は、女性がいた方が盛り上がるからと声がよくかかった。

マイノリティとしてそれはありがたいことだから、その期待に応えるべく、飲みまくる。

お前ほんとモテないなーというような、上司やお客さんからのセクハラも多いが、気にしてはいけない。

その一方で一般職女子たちは定時に帰り、アフター5を謳歌している。

会社の飲み会でも「可愛い女の子」としてちやほやされる。

 

 

新人のときは、なんで、こんなに私損しているだろう、と思っていた。

頑張っても頑張ってもむしろ自分を削っているようにしか感じなかった。

 

同期男子が、同期一般職女子を囲んでちやほやしているのを見ると胸糞悪くなるから、同期会にも行きたくなかった。

 

こんなに損するなら頑張って勉強して、高学歴をつけた意味もなかったな、と思った。

適当な大学にいって、一般職になって、条件のいい同期総合職と結婚して、形だけの共働きになったほうがよかったと思った。 

 

しかし、社会人を4年やってきて、徐々に私の心境は変化するようになった。

 

断わっておくと、裁量が多くなって仕事が面白くなった!というようなポジティブバリキャリ人間に変化したわけではない。

なんなら、今でも仕事は嫌いだし、なるべくやりたくない。

それでも、一般職でなく、総合職として働いてきてよかった、と今では本当に思う。

 

前置きが長くなったが、就活に際して、総合職か一般職で迷っている女子も多いだろうから、そのリアルを就活生に向けに書いてみたい。

 

 

一般職には基本的にスキルアップはない

これ、意外とわかっていない学生が多いように思う。

もちろん、就活の採用説明会では、一般職にもスキルアップだったり研修制度があるように説明される。

まあ、会社によるが、基本的にスキルアップはないと思っていい。

毎日が定型業務の繰り返し。今の時代はもうお茶くみなんて制度はないだろうが

コピー取り、伝票の書き出し、交通費精算等、ルーティーンワークが多い。

 

「難しい仕事はやりたくないから、スキルアップなんて興味ない、定型業務だけこなす方が得意」

という人もいるかもしれない。

 

もちろん、能力的に定型業務だけでいっぱいいっぱいな人もいるだろうし、そのような地味な作業が好きだという人もいるだろうから、そういう人を否定するわけでは全くない。

 

しかし、ある程度の大学を出て、それなりに頭を使うことに慣れている人が、そんな生活に耐えられるだろうか。

仕事は決して人生のすべてではないが、それでも最低1日8時間×週5日はこなさなければいけないものなのだ。

「脳みそが腐る」状況に陥る可能性が高い。

 

現に、3-4年目になり、仕事に飽きてしまって、かといってプライベートを充実させるほどの趣味もないので、辞めたい、と言い始める同期の一般職女子も多い。

しかし、それまでやってきた業務は、「スキル」として転職市場で評価されないので、時間がたてばたつほど転職は難しくなる。

 

女扱いされないのは、仲間意識の証拠

幼かった私は、総合職女子というだけで女扱いされないことに不満を抱いていたが

同期だった夫に、

 

「一般職に、思考停止にちやほやするのは簡単で話の通じないどうでもいいやつだと思っているからだよ。女扱いされないのは、仲間だと思われている証拠だよ」

 

と言われてから考え方が変わった。

そのような観点で、周りを見てみると確かにそうであった。

 

男性総合職の先輩たちは、決して彼女たちのことを本当に評価しているから

媚びているわけではない。

話が通じないし、仕事もふれない、しかし、関係を悪化させるのも面倒くさいので

適当に口先だけで媚びへつらっているだけだ。

 

口先だけで、お世辞を言われるより、一対一で飲みに連れて行ってもらって

「今の彼氏と結婚の予定はあるのか」

コンプラ的にはすれすれの質問を受けながらも

「でも、お前も頑張ってるから、やめないようにな、何かあったらいつでも相談乗るから」

と言ってくれる方が、人間関係的にはずっと健全だ。

 

同期でも入社3年目くらいから、一般職とは気が合わない、と言って総合職だけでの飲み会が多くなった。

久々に行ってみたら、お互いの考えていることや仕事の相談ができて、楽しかった。

やっぱり「仲間」だと再認識できた。

 

「仲間」が多くなるのはうれしい。

 

それが男性だったり、普段別の会社で働いていたりと、自分とは異なるバックグラウンドを持っていれば余計に世界が広がる。

 

私は仕事があまり好きじゃないけれど、そういうちょっとした世界の広がりの体験が、続けるモチベーションになっているのかもしれない。

 

結婚後、出産後のことは、その時になってから考えろ

とはいえ、結婚したら残業、飲み会の多い仕事なんて続けてらんないでしょ~と一般職を望む人も多い。

 

私は結婚しているものの、出産は経験していないので、わからないことも多いが、確かにその通りで今の勤務体系では働けないだろうと思う。(現にそれで転職も考えている)

 

しかし、それは実際にそれが実現しそうになった時に考えろ、と言いたい。

実際、私の友人で東大卒だけれど、地方勤務の旦那と結婚して、そこで一般職に切り替えて転職した友人もいる。

 

総合職→一般職の切り替えのハードルは低い。

一方で一般職→総合職のハードルは高い。

 

とりあえず最初は総合職で頑張ってみて、子どもができた、とかで続けるのが難しくなったら、一般職に転職しちゃえばいいのだ。

 

それなら、総合職になればよかったとか、仕事が暇でストレス、というような不健全な悩みを持つことなく、自分で選んだ選択としてドライに働き続けられるだろう。

 

結婚は総合職でもできる

世間では、

 

一般職→女子力高くてモテる、

総合職→忙しすぎて疲弊してモテない、

 

という構図を作りたがるが、結婚は総合職でもできる。

というか、総合職のほうが結婚している印象がある。

 

私は26歳だが、現状同期で一般職女子の結婚が1/4に留まっているのに対し、総合職女子の約半数が結婚した。

 

もちろん、合コンに行ってウケがいいかと言われれば微妙な総合職女子ではあるが、

会社、という組織の中で、うまく適応せざるを得ない総合職女子の方が

柔軟性が高くキャパもあって、長期間での関係性構築の必要のある「結婚」には向いているのかもしれない。

 

また総合職になって、結婚できずに家族がいなかったとしても、仕事が生きがいになっていれば、そのような人生を謳歌することもできるが、

結婚、出産のため、と守りに入って、一般職就職したにも関わらず、結婚できなかった人も多い。

その人は、仕事、家庭以外の別の場所で生きがいを見つけなければならない。

そういう人生を決して否定はしないけれど、「一人で生きる力」がより必要になってくることは確かである。

そんな生き方を自分が引き受けることができるのか、よく考えてほしい。

 

 

以上、つらつらと総合職をすすめる理由を書いてきたが、最後は本人の選択であるから、一般職を選ぶことが間違い、とは言わないけれど、

就職したあとで、こんなだと思わなかった!と後悔しないように選択をしてほしい。

 

以下に、女性就活についての本を紹介する。

私が社会人になってから手に取った本だが、学生時代に読んでおけばよかった!ということが結構書かれていたので、ぜひ参考にしてほしい。

 

 

 

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